ティンカーベルの夢
名倉友梨は、中学校の階段から落ち、気がつくと不思議な五つの扉の前にいた。
空のない、果てもない、でたらめな世界。これは夢だ、と自覚しながら扉の中へと進んだ友梨は、そこで謎めいた美しい少年に出会う。
彼は言う。人手が足りない、僕を手伝って欲しい――と。
少年の魅力に惹かれた友梨は、訳もわからぬままに思わずその願いを受け入れてしまう。
主役のような存在感を持つ少年に導かれながら、友梨が連想したのはピーターパンの物語だった。
それに呼応するように、少年は自ら「ピーター」と名乗る。
夢の中の少年に名が与えられたことで、世界はさらに広がっていく――
第十二章
第十三章
第十四章
第十五章
第十六章
第十七章
第十八章
第十九章
第二十章
第二十一章
第二十二章
エピローグ
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